(市街の銀行横の辻占)
大丈夫よ、悪い運なら私がもらってあげるわ(ころころ)。 あなたはもう人生の潮目が来てるんだから、安心して両親に思いの丈をぶつけてやりなさい。 「はい……はい……ありがとうございます!」 いいのよ、必要になったらまたおいで。
あの娘で最後かしらね。やれやれ、今日もお疲れ様。店仕舞い……ん? (トライガンが鼻を押しつけている) あらあら、どこから来たのかしら。あなたの気に入るようなものなんて持っていないわ。 それにあなた、男の子でしょう?私は女の子のためにしか仕事しないのよ。 あなたが奥さんを連れてきたら、その子のために占ってもいいんだけど(笑)。 「クーン?」 立派な首輪してるじゃないの。あなたを待っているひとのところに帰ってあげなさい。
(カートを曳いて家路へ)
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