〜2002年度 卒業・退職者名簿〜
〜高等部卒業生〜
あ〜お
アーヴィング・I・勇(アーヴィング・アイザック・イサム)
元馬術部部長。のんきな口調で英語と日本語が入り乱れる不思議な話し方をする。そのため周囲から怪しがられることが多かったが、言ってることはいたって普通。あまり気づかれなかったが、同じ部活の桂木満美と付き合っていた。
芦谷 風歌(あしや ふうか)
元吹奏楽部部員、ユーフォニアム担当。同級生の山下なるみとは部活での仲間であり、親友。「なる」「ふうちゃん」と呼び合う仲。それぞれに想う相手はいたが、なかなかその気持ちは届かなかった。一宮 恭悟(いちみや きょうご)
春風駘蕩なのへへん面に女顔。細身で黒い短髪。どこか茫洋とした印象は否めない。やや間延びした口調で話す。意外と民間の雑学に詳しいのかもしれない。
磐木 平(いわき たいら)
高等部男子学生寮の門限破りの常習犯。依頼を受ければ他者の門限外外出にも手を貸す。カラッとした性格で助け合い精神の持ち主。あまりその特技を披露する機会は無かったが、おそらく気づかぬところで寮生たちの自由時間延長に貢献していたに違いない。卒業後は他大学へと進む。
魚野 安曇(うおの あずみ)
いっこ下の小笠原と付き合っている。交際はうまくいっているようだ。気さくで落ち着いた印象を人に与えるが、戸惑って動揺することも多い。それでも騒ぎたてたりはしないところが大人。蜘蛛が大の苦手。山上雪花とは落ち着いて身上を話せる親しい仲。卒業後、教職免許のため大学部へと進む。
か〜こ
桂祇 満美(かつらぎ まみ)
元馬術部部員。アーヴィングの彼女、兼フォロー役。いたって普通の女の子だが、部活の重労働に耐えているだけあり力強いところもみせる。アーヴィングの周囲を困惑させる話し方に頭を悩ませながらも、フォローの息はピッタリである。
加納 洋人(かのうひろと)
元剣術部部員。実力はありながらも一般部員の位置でありつづけた。頭脳明晰、抜群の運動神経と戦闘能力。加納由以と義兄妹(姉弟)の関係に苦しんだが、ついに恋仲であることを父親に認めさせ、卒業後は二人そろって海外へと発つ。マサチューセッツ工科大学にて電子工学を学ぶ予定。悪魔を呼び出す不思議な能力を持っている。クリスナイフの使い手。
加納 由以(かのう ゆい)
加納洋人の義姉弟(兄妹)であり、恋人。文学部の幽霊部員だった。食欲旺盛にして睡眠過多の分かりやすい生活に表情の薄い面は、その特殊な体質からよるものらしい。人並み外れて明晰な頭脳には多方面に渡る知識が詰め込まれている。洋人の良きパートナーであり、優秀なサポーターとしても常に傍に寄り添っていた。人を「癒す」不思議な能力を持っている。
⇒本体さんから加納姉弟についての設定説明
栢山 蛍(かやま ほたる)
最終学年では星火祭の実行委員会編集局長を勤めた。何時でも「おはよう」と言ってしまうクセを持つ。挨拶がきちんと出来るので、相手には礼儀正しく落ち着いた印象を与える。実は長い黒髪を垂らした女の子らしい風貌。家の「お嬢様」方針と自分の方向性が違うことに悩んでいる。卒業後は大学部へと進み、また祭りの仕事へと関わっていくらしい。クラウス・ウィルヘルム・藤田(くらうす・うぃるへるむ・ふじた)
東洋系の顔立ちだが、オーストリア人の母を持つハーフ。黒髪長身、面長の顔に少し残るそばかす。言葉のはしばしにドイツ語が混じるややカタコトの日本語を話す。元写真同好会員。新聞部などを相手に写真売買の取引をしていただけあって、商売人らしい愛嬌の良さと抜け目なさを持っている。
さ〜そ
佐竹 徹(さたけ とおる)
元馬術部副部長。乗馬にかけてはなかなかの実力者。生い立ちの事情からか、どうにも気弱な性格。ある家筋に恩を売られて主従関係にさせられている。不条理な境遇に嘆く時期はもう過ぎたらしく、「僕(しもべ)」としての義務の生活に日々心労を重ねている。里中 マサル(さとなか まさる)
元黒魔術研究会員。あまり自己主張をするタイプではなく、協調性の良さが仇となり貧乏くじを引くこともしばしば。しかしため息をつきつつも常に大人しく現状を受け入れてきた。破天荒な根室兄弟には部活の先輩として後輩として振り回される日々だったが、それを許容している寛容さが彼の人格を物語る。卒業後は大学部へ、そして再び根室(兄)と出会い超黒魔術研究会に所属すると思われる(笑)
椎名 哲(しいな てつ)
学内外でセレーネの売人を請け負っていた。ひょうきんで食わせ者の一面は、快楽刹那主義の表れか。自分を楽しませてくれることならば、そのために他人が犠牲になろうと構わない。セレーネ事件の仕掛人となった殿村和己とはその思想に意気投合するものがあったようだ。舞台が趣味で、運動神経がいい。卒業後は適当にブラブラするらしい。
白塚 陽(しらつか よう)
新聞部の元主力ライター兼カメラマン。実質上のまとめ役を務めていた。大学部に姉(美夜)が居る。女のわがままには慣(らさ)れている苦労性。細やかな気配りとしっかりした計画性を目立たせずに発揮する、人当たりの穏やかな性格。身になじまない「先輩」役と仕事の苦労にため息が重なるが、仕事を離れればいたって普通の気さくな人物。卒業後は他大学へと進み、また忙しいドタバタとした生活を送るらしい。
千鏡院 真希子(せんきょういん まきこ)
気の弱い控えめな女の子。名門千鏡院家の血を半分引いているが故に、その重圧と「半端もの」としての負い目に押しつぶされてきた。卒業後は一念発起して念願の一人暮らしを始める。血縁の因縁を断ち切るチャンスにしたいと考えているようだ。同学年の茗沙とは友だち。
奏ヶ岬 康彦(そうがさき やすひこ)
元吹奏楽部員、トロンボーン担当。部活動に誇りと熱意を持って取り組んでいた。誰とでも親しげに接する明るい世話焼きタイプ。年上とあまり親しくない女性以外には、ほとんど「ちゃん」付けで呼ぶクセがある。同級生の山上雪花と付き合っている。同じ部活の陸海とは複雑な友情を交わす仲。
た〜と
舘野 純哉(たての じゅんや)
文芸部元部長。文芸を愛し、文芸の魅力を伝えようとする一人。仕事に対し真摯で真面目。穏やかで気取らない性格は後輩たちからも慕われていた。製本などに関する文芸知識はさすがに豊富。
妻鳥 遼子(つまどり りょうこ)
在学時は放送部に所属、看板娘的存在だった。おそろしくきれいな声の持ち主。同じく放送部の飛鷹とは、教師も認める公認カップル。普段は物静かな方だが、飛鷹と二人きりの時は積極的でいたずらっぽい性格に、マイクを取ったら溌剌とテンションの高いキャラへと変化する。放送時間の軽快なトークはFMラジオのDJを彷彿とさせる。
冬真 要(とうま かなめ)
元治安維持隊凄腕隊員。武器とするは己の拳。沈着冷静、冷め気味な性格だが、心の中では常に強敵に餓え闘志が揺らいでいる。百川とは良き維持隊仲間であり、友人とも言える仲。普段はそつなく一般人とのコミュニケーションをとっている。写真を撮られるのが大嫌い。卒業後は武者修行のため海外を放浪する旅に出る。
な〜の
貫井 千織(ぬくい ちおり)
元星火祭実行委員会の渉外統括担当。イマドキの女の子らしく星火の制服を今流に着崩す。小さい身体に溢れた元気のよさで実行の仕事をこなし、後輩からは名前と身長をもじって「ちぃさん」と慕われた。イヤミなくハッキリとものを云うタイプ。大学部進学後も祭りに青春をかけるようだ。
野田 政彦(のだ まさひこ)
元剣術部部員。真面目あり不真面目あり、可もなく不可もなくの役どころ。部活動には熱心で、同部活仲間の加納洋人にはライバル心を燃やすと同時に、その腕だけでなく人間をも認めていたようだ。野田本人の腕前もなかなかのもののようだ。卒業後は大学部に進む。
は〜ほ
飛鷹 愁(ひだか しゅう)
元放送部の主力アナウンサー。おそろしく甘いテナーヴォイスで聴くものを魅了する。同委員の妻鳥遼子と公認カップル。普段は口数少なく感情表現が苦手だが、パートナーと同じく仕事中にはその寡黙さを微塵も感じさせない。『あずさ2号』や『三都物語』など、その年代の歌が好きで一度マイクを握ると熱唱する。
日吉 美香(ひよし みか)
元セレーネの常習者。その副作用とも言える効能に気づかず、軽い気持ちから売人を請け負いトラブルに巻き込まれた。最後には本人も昏睡状態に陥るまでの依存者となったが、無事意識を覚醒し事なきを得る。
ま〜も
深山 義介(みやま よしすけ)
元治安維持隊中堅幹部。策より実行を好む根っからのケンカ好き。口調は荒々しく態度も粗暴だが、そこが男らしいとも言えるタイプ。(本体から)「狂犬」と仇名される暴れっぷりと実力に、部下からも一目置かれていた。卒業後は猛者を求めて流浪の旅へと出る。茗沙 (めいさ)
1年次の三学期に転校してきた謎の少女。その正体は風の精霊。精霊ならではの瞳の色をハーフと言って誤魔化していたが、数人の人間にその正体を知られることとなる。「シン」という想いを寄せる男性(大学生)がおり、人ならぬ存在としての恋に、生活に、女の子らしい繊細な心を震わせている。
百川 めぐむ(ももかわ めぐむ)
元治安維持隊突撃部隊隊長。小柄な身体に六尺棒を操る実力者。ややお調子者で、口が悪く容赦のない物言いが本来の姿。普段はたいていやる気の無さと退屈でくさった様子を見せる。維持隊仲間の冬真要とは馬が合い、唯一ともいえる友人の間柄。卒業後は今後への漠然とした迷いを見極めるべく、何らかの軍隊組織に身を置くそうだ。
や〜よ
山上 雪花(やまがみ せつか)
探偵部の元受付嬢兼お茶くみ。3年次は部活の「カオ」的役割を担った。一部から「ゆきはな」の愛称で親しまれる。少々気が弱いがなかなかのしっかり者で、特殊な部活での総括もそつなくこなした。親の欲求する人生観とは違う生活に悩みを抱えていたが、卒業後は他大学へと進み、家を出て一人暮らしを始める。現在奏ヶ岬康彦と交際中。
山下 なるみ(やました なるみ)
元吹奏楽部部員クラリネット奏者。同級生の白塚に恋心を燃やす。親友の風歌とは常に一緒で、お互い好きな人の話題と吹奏楽への情熱でよく盛り上がっていた。性格的にも似たもの同士のような二人の、からかい、からかわれながらの会話は周囲に明るく楽しい空気を振りまいた。弓岡 蒼(ゆみおか あお)
中学剣道に優秀な成績を残し、我流の剣術をも使いこなす。可愛い女の子に目が無い。いたずらっぽい性格と強気で自信に満ちた言動には、やんちゃ坊主かいたずらっ子といった印象を受ける。「紫」という頭の上がらない姉が居り脅威としている。K・W・藤田とは姉弟ぐるみの古い付き合いらしい。
ら〜ろ
陸海 宙宇(りくみ ゆう)
元吹奏楽部部員アルトサックス奏者。背が低く可愛らしい外見に愛嬌のある性格は、一見女の子とも見紛うほど。しかし性別はれっきとした男子。親友の奏ヶ岬康彦に対する禁断の想いに悩んだが、すっぱりケリをつけ奏ヶ岬と山上雪花との交際を快く祝福した。
リザ・マイスター(りざ・まいすたー)
元黒魔術研究会会長。加納由以の友人であり、その体質などを知る近しい一人。ウィーン生まれのナイスバディで金髪碧眼の美女。聡明な頭脳に豊富な(しかしちょっと怪しい)知識を蓄え、しばしば怪しげなアイテムを作り出しては黒魔術研の資金繰りのひとつとしていた。通称高等部の魔女。由以に失恋した痛手か卒業後はオーストリアに帰国する。
わ〜ん
和月 哲平(わつき てっぺい)
元剣術部部員。少しお調子者で、口と行動が先に出てしまってから配慮が追いかけてくるタイプ。時々そのことで反省することも。いつも賑やかで元気がよく、人のよい明るさと笑いを周囲に振り撒いている。
〜退職教員〜
宮 五郎(みや ごろう) 音楽教師
常にサングラスを着用していた合唱部の名物教師。いつもマイペースで歌いながら話す。実は風紀委員会の担当教師にも(何故か)配属されており、委員の生徒たちを困惑させていた。赤い髪の恋人が居ることが発覚していたが、この度目出度く結婚退職となる。今後は彼女と共に音楽に生きていくそうだ。
〜大学部卒業生〜
沖 九(おき ひさ) 経済学部生
剣術部のOBだが、現在剣とは縁を切っている。気の抜けた態度と口調の「とりあえず」平和主義者。寮生のため大抵学校内にはいたが、授業には真面目に出ていなかったようだ。ギリギリ単位のところを肋骨骨折の入院が響き、留年。後輩の赤城と残りの一年をまったり過ごす。高等部時代は治安維持隊に所属しており、痛い思いをして決別を果たした。卒業後は実家のツテで親族の零細企業に就職する。
〜他校卒業生〜
桜井 秋彦(さくらい あきひこ) 聖上学院
気負わない話し方と馴れ馴れしい態度で、時に背筋が痒くなる台詞を平気で吐く、聖上のケンカ実力者。冬真要が大のお気に入りで、勝手に「凍子さん」の愛称で呼び嫌がられている。実は獲物に鎖を使う。兄弟に二人の兄と一人の弟が居り、それぞれ想像のつく名づけ方をされている。
白鳥 レイ(しらとり れい) 聖上学院
カミソリを武器に闘うお嬢様。冬真要に個人的な恨みと執着があり、挽回の時を虎視眈々と狙っている。プライドが高く自己中心的なものの考え方で、やや自己陶酔型。決め台詞は「さあ一緒に踊りましょう」。
扇谷 俊介(せんたに しゅんすけ) 大和向陽高校
剣道部に所属しかなりの腕も持つ。いつもガラの悪い仲間と連れ立って街を徘徊しており、目ぼしい場所でナンパの相手を探す。街で何か事件が起これば、何らかの形で彼が関連していることも多い。