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それは物語の始まり
「気絶した女生徒」こと渚春奈(なぎさはるな) 高等部 1−E 長い髪、色白の肌、「可愛い」寄りの「清楚」属性の顔立ち(属性て!)
(ふ、と冴えた匂いを感じて、深くまどろんでいた意識が徐々に表層へと上ってくる)
(そして明るさを取り戻す感覚に任せて目をゆっくりと開けば、白い天井が映った)
…………。
(脳内に残った最後の靄を押し退けて、五官からの情報の分析と記憶の再認を同時に行おうとする)
(…と、唐突に今までに感じたことのない、表現し難い「違和感」のようなものを感じ取った)
…………。
(ゆっくりと起き上がり、その違和感が持つ指向性に従って歩きだす)
(当然先生から声をかけられるが、足を止めずに入り口の前まで行き、ドアに手をかける)
あと数日でご迷惑をおかけした分を取り戻すべく連発言になります!(深伏)
[本体:淡 楓]
6/28 03:04
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