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袴に木刀、凛々しく直立。
恵津周 高等部 3年 剣術部
「こんにちはー。僕等と一緒に剣術を学びませんか?
北辰一刀流、薩摩示現流、二天一流、柳生新陰流などなど、アナタの好みに合わせて学べます〜」
……兼本君。これ着たままぼーっと突っ立っているの、結構素敵に暇なのだけれど。
「いーじゃんいーじゃん似合ってる似合ってる。ほら愛想良くしろよ。客引きスマイル」
…そうね、スマイルを浮かべる為に、ひとつ提案があるんだけれど。聞いてくれない?
「何───ぅぁ危っ! ナンデスカ恵津サマっ!?」
実践。やりましょ。面白いのじゃない?
一刀対二刀なんて目立つのにいい好カードだわ。(廻りの部員ににこやかに)ねぇ?
「いやだって俺獲物持ってきてねぇしってうわぁオマエラ図りやがりましたね後輩? 何で俺チャン愛用の二本がここにッ?」
戸惑いながらもちゃんと握ってるんじゃ説得力無いわよ兼本。
さ、きりきり構えた構えた。
そういやクラス分けって、自分であみだくじでもした方がいいんですかね?(ぶっちゃけどこでもいいらしい)
[本体:ユキヤ]
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