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経費削減。
四谷尚季 高等部 1-F
「甘いものは好きですか?」
好きってーか、まあ、フツーに食いますよ。
「好きな色は何色ですか?」
黒とか。
倉先輩、これいつまで続くんですか?
「飽きましたか? じゃ、やめときましょうか。紙も埋まったことですし」
それ……どーすんですか?
「資料として大切に保管した上で、適切に使用させていただきます(にこやかに)」
……どーせ、ここで俺が答えなくても一緒なんですよね。
「そうですよ。調べますから、同じです。
手間がないぶんだけ、こちらとしてはありがたいですねえ」
……巴先輩、今日も留守ですか。
「ええ、なにか用ですか? だったら寮に行けば会えますよ」
女子寮、男子禁制じゃねーですか。
「大丈夫ですよ、四谷くん、女装していけば入れますよ」
それってすっげー発想ですよ、先輩。
ていうか、単なる変人でしょ。
「変人というよりは変態ですかね」
余計悪ぃですよ(笑)
[本体:はな]
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