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SEIKA-BBS


[71] 回想シーン
氷室遼二
高等部 3-d 剣術部

「お疲れ様」
このパターン飽きたぞ。いまナーバスだから遊んでやれない。
「遊んでもらおうなんて思いませんて。一人じゃ寂しいだろうと思って来てみたら案の定だ」
言ってろバカ。

(受験生の群れのなか、折りたたみ自転車を転がして歩く惇と帰路へ)

(片側三車線の交差点)

あー、赤信号だ……長いな、こりゃ。
「コンビニでココアでも買ってきますよ」
ああ頼むわ。

……そうだな、今日明日くらい休んでもいいか。彼女と遊んだって咎めるやつもおるまい。
いや、何言われたってかまうもんか。
(車の切れ目を待っていたように、路端から中学生くらいの女の子が跳び出す)
な!まだ!?
(後方の角から大型トラックが曲がりこんでくる。少女は、気づいて立ち往生)

……!

……

……

「大変だー!人が撥ねられたぞー!」
「救急車は」「今呼んだ、大丈夫だ」
「おい、この子が突き飛ばした女の子は?」
「え?」「いないの?」
「そこの大学の受験生か?なんてことだ…」

……うるさいな。
なんか、腰が軽い……。



[本体:リュー]
1/22 10:01


[72] 寒空
橘惇
高等部 2年 織原奈々公式FC会員番号1

(病院正面口待合室で高田さんを認める)

先輩、ここ。(・_・)ノ
……とにかくこっちへ。

(連れて歩きながら、回想シーンの内容を語る。そのうちに目的の場所へ)

先生、待ってください。
(白衣の医者と、氷室の両親と思しき男女二人が部屋へ入ろうとしている)
僕にも聞かせてください……こっちは、彼のガールフレンド。いいでしょう?
「!?」
「え……」
「……あまり良い内容じゃない。君(高田さん)は、彼の容態を聞きたいか?」



[本体:リュー]
1/22 10:24


[73] 遅れてやってきた現実感
高田まゆ
高等部 3-D

橘くん……連絡ありがと。
……そっか、女の子を助けて。なんか、リョウらしい……
あれ、なんだろ。しっかりしなくちゃ。
(滲んできたものを手の甲で拭い取る)

あの人たちは、リョウのご両親?
(彼女と紹介されて)
(ガーン)た、高田まゆです……(お辞儀)
あの、もし差し支えないようでしたら、わたしにもぜひ……


[本体:ともゆき]
1/22 13:15


[74] 心の準備
橘惇
高等部 2年 織原奈々公式FC会員番号1

(先生がレントゲン写真を用いて説明。頚骨と緋骨が膝関節から粉砕している)

「(前略)……こうなっては、下肢を膝のこの部分から切除する以上の処置を行うことができません。(中略)車椅子か、両方の義足を使わなければ、自分の力で歩くことは出来ないでしょう」

……なんとかならないんですか。彼は剣道選手なんですよ(←わかりやすく言っている)。
「残念だが……事故の際に痛めつけられすぎている」

ち……。
(沈痛な面持ちの両親)
「これから私たちは彼の生命を守るために全力を尽くします……では、すぐにオペにかからせてもらいますので」

出ようぜ、先輩。


[本体:リュー]
1/22 20:15


[75] 廊下に出て
高田まゆ
高等部 3-D

……ごめん、橘くん。
ちょっと……トイレ……
(言うと足早にその場を離れる)

だめ……ご両親だって耐えているのに……
わたしだけが泣くわけにはいかない。
……でも……どうしてリョウなの?
涙が……勝手に出てくるよ……

少し、落ち着いたら……戻ろう。
今は手術が上手くいくことだけを考えなきゃ。
だってリョウはまだ、生きているんだから。


[本体:ともゆき]
1/23 01:24


[76] 帰り道
狩谷東
高等部 3-

(駅の改札口を出て、見慣れた後姿を発見)
萩乃。今帰りか?
どうだ、試験の出来。
「……わざわざ答える必要がありまして? 愚問ですわ」
……は(口元をゆるめて)
久しぶりに聞いたな、その台詞(笑)
「東はどうでしたの?」
そうだな。
できるだけのことはした、という感じだ。
萩乃のように言えればいいんだが、そこまで手応えはなかった、というのが正直なところだな。
「……東ができる限りのことをしたのなら、それなりの結果がついてくるでしょう(ぶっきらぼうに)」
俺、萩乃にそんなことを言われたのは初めてだぞ。
めずらしいな。どうかしたのか。
「これから別の道を行く貴方への手向けですわ。
最初で最後の台詞と思ってもらって結構ですのよ。
――この言葉を贈ったことを、わたしに後悔させたら許しませんわよ、東」
ああ……せいぜい努力するとしよう。


[本体:はな]
1/23 09:18


[77] 手術中
橘惇
高等部 2年 織原奈々公式FC会員番号1

(赤いランプの下、ベンチに座る両親と少し離れて立っている惇)

あ、高田さん……少しどうぞ。
(自販機で買ったばかりのココアを一本さし出し、自分のも蓋を開ける)

どうします、これから。僕は……

『本日の面会時間は終了いたしました。お忘れ物に気をつけて……』

(日がすっかり落ちて外は真っ暗)

……気が済むまで此処で待たせてもらいますよ(苦笑)。どうせ用事はないんだし。
高田さんはどうします?遅くなっちゃったけど家に連絡とかは……。

(ランプは赤く発光を続けている)


[本体:リュー]
1/23 09:35


[78] 乏しくなった表情で
高田まゆ
高等部 3-D

(ココアを受け取る)
ありがとう……お金、後で払うね。

……わたしも、待とうかなって。
家にはもう連絡入れたから。大丈夫。
橘くんは大丈夫、連絡?

(ぼんやりと赤いランプを見つめて)
なんだか、現実味がないよ。
詳しい事を聞けば聞くほど、どんどん何かお話の中に居るみたいな気がしてくるの。
……そうだったらいいなぁって、思ってるのかもしれないけど……
(最後は独り言のように)
とりあえず今は、リョウの元気な顔をもう一度見られれば、それでいいって思う……


[本体:ともゆき]
1/23 20:13


[79] 彼の現実
橘惇
高等部 2年 織原奈々公式FC会員番号1

そういえば、いつごろから氷室さんと付き合ってるんですか?
こういう話を振ると、照れて教えてくれないんですよー(笑)。俺が入学して、彼と知り合った頃にはもう交際してましたよね?きっかけとか、あったんですか?

俺の第一印象はねー……
(こんな話がとりとめなく続く)
「あのう」
はい。何です、おじさんおばさん。
「私たちにも教えてもらえませんか、息子のこと……家では、あまり喋ってくれない奴でしたから」
「あなた(高田さん)のような人がいてくれたなんて、ちっとも知らなかったものだから驚いてしまって」
いいですよ。ねえ高田さん?

(時間とともに会話も手術も進んでいく)

話を終えると手術も完了します
[本体:リュー]
1/24 11:24


[80] 彼らの記憶
高田まゆ
高等部 3-D

(小さく笑って)
きっかけ……は、一年の時に同じクラスで、席が隣同士になったことかなぁ。
それと、リョウに「呼び出し」を受けたこと、かも(笑う)
それでいろいろ話すようになって、たまに一緒に出かけたり……
 :
 :
……でも付き合ってるって認識し出したのは、けっこう最近かな。
それまではちょっと、自信がなかったから……


(ご両親に話し掛けられ、橘くんの同意に)
え、うん。(ご両親に)あ、はい。
わたしも、お家での遼二くんのこと、あまり知らないので。
良かったら聞かせてください。

(束の間の穏やかな時が流れる)


[本体:ともゆき]
1/26 05:43

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